奄美市でベトナムフェア開幕

開会式典では奄美大島で暮らすベトナム人らによるトークセッションも行われた

交流通じ、友好の懸け橋に
開会式典やフォーラム
17~19日、多彩に催し

日越外交樹立50周年を記念したイベント「ベトナムIN奄美フェア」(奄美名瀬ライオンズクラブ主催)は11日、奄美市笠利町の県奄美パークで開幕した。開会式典が行われ、ベトナム人らによるフォーラムを開催。参加者らは国や言葉を超え、交流を通じて友好の懸け橋となることを誓い合った。17~19日はステージなど多彩な催しを繰り広げる。

外務省の公認事業。県の「かごしま多文化共生推進補助事業」を活用した。

互いの食や文化に学び、親睦を深めようと企画。来賓として塩田康一知事らが出席し、フードバンク奄美、陸上自衛隊奄美駐屯地などの協力団体が参加した。

式典で塩田知事は「県内では約5千人のベトナム人が活躍している。相互理解を深め、交流が発展することを願う」とあいさつ。ヴー・チ・マイ在福岡ベトナム総領事はビデオメッセージで「ベトナムへの愛を表現いただいた。交流を通じて友好を結んでほしい」と期待を込めた。

フォーラムでは、ベトナム人やネパール人、島の代表者ら7人が「奄美に暮らして」と題してトークセッションを行った。気候や多彩な文化、豊かな自然といった共通点を述べたグエン・バン・ダットさん(24)は、ベトナムでもタンカンやスモモの栽培が盛んなことを紹介。「農業でも互いに教え合うべき」などと提案した。

17日は「文化」をテーマにステージなどがあり、18日は高校生たちも催しに参加する。19日までは、ベトナム人シェフによるレストランでの料理販売やパネル展示などもあり、互いの食や文化を通じて交流を深めていく。