奄美群島日本復帰70周年記念式典

式典歓迎アトラクションで「朝はあけたり」を合唱する名瀬市民合唱団と奄美市少年少女合唱団

「運動の歴史たどり未来へ」
斉藤国交相沖縄との連携にも言及

奄美群島日本復帰70周年記念式典が11日、奄美市名瀬の奄美川商ホール(奄美文化センター)であった。群島内外から約1000人が出席。斉藤鉄夫国土交通相や塩田康一知事らが祝辞を述べ、復帰70周年を祝福。戦後8年間の米軍政下で行われた復帰運動の歴史をたどり、奄美群島の発展を願った先人たちの思いを未来につなげていくことを誓った。

式典は奄美12市町村で構成する記念事業実行委員会(実行委員長・安田壮平奄美市長)が主催。式典に先立ち行われた歓迎アトラクションでは、奄美高校郷土芸能部が八月踊りを披露し、名瀬市民合唱団と奄美市少年少女合唱団による「日本復帰の歌」と「朝はあけたり」の合唱に合わせ、復帰運動の様子などを収めた写真映像がステージ上に映し出された。

式典では、安田市長が「日本復帰を成し遂げた先人たちの思いをしっかりと受け止め、次世代へ語り継いでいくとともに、復帰運動を成し遂げた行動力、団結力、助け合いの結いの精神などを学ぶことで、奄美群島の新しい時代を築いていく力としたい」などとあいさつ。

斉藤国交相は、今年度末に期限を迎える奄美群島振興開発特別措置法(奄振法)などに触れ「法に基づく施策を継続するため、法案の検討を進めている。地元の皆さんの思いをしっかりと聞き、地理的にも近接し、歴史や文化などでも深いつながりを持つ沖縄との連携といった新たな観点を盛り込むなど、さらなる支援充実を図っていきたい」などと述べた。

式典ではこのほか、朝日健太郎環境大臣政務官、森山裕衆院議員、塩田知事、松里保廣県議会議長が祝辞を述べた。

式典後のアトラクションでは、各島で戦争や復帰運動を体験した高齢者らにインタビューした奄美群島の中学生や高校生らが、「未来へのメッセージ」としてそれぞれの思いを語り、ふるさとを守り、次世代へつなぐ決意を新たにした。

舞台では、瀬戸内町出身の歌手・元ちとせさんら各島で音楽活動を行っているアーティストや小中学生らが登場し、それぞれの島を代表する歌やシマ唄などを披露。奄美の唄者・アーティストたちで制作した楽曲「懐かしい未来へ」では、元ちとせさんのほか、中孝介さんや里アンナさん、城南海さん、前山真吾さん、村松健さんらも出演し、美しいハーモニーを聞かせた。最後は出演者全員がステージ上で六調を踊り、来場者も着席したまま手踊りで六調に参加、盛り上がりを見せた。