瀬戸内町営フェリー簡易待合所を提供

瀬戸内町に引き渡された簡易待合所(13日、瀬戸内町古仁屋)

九州運輸振興センター

(公財)九州運輸振興センター(青柳俊彦会長、福岡県)は13日、瀬戸内町へ町営船「フェリーかけろま」の乗船客が使用する簡易待合所を提供した。同町古仁屋「海の駅」で引き渡し式があり、同センターの中原禎弘専務理事は「安定的な航路運用に使用していただければ」と話した。

同センターは1981年度から日本財団の支援と助成を受けて、離島航路関連施設(冷凍コンテナ、バリアフリー対応タラップなど)製作し提供。簡易待合所は、2023年度事業「九州圏における海運振興関連施設整備」の一環で、奄美群島では初めて設置。瀬戸内町はこれまでも94年に古仁屋港、95年に生間港にタラップの提供を受けている。

簡易待合所は1基で、古仁屋港の船と岸壁が接するフェリー乗り場横に設置。断熱材が用いられたコンテナの形状で、フォークリフトを用いた移動が可能。バリアフリー型スロープが備え付けられ、海の駅から乗り場まで距離がある同港で、雨天時の高齢者らを中心とした利用に期待が掛かる。

鎌田愛人町長はあいさつで感謝を伝えるとともに「古仁屋港のほかに五つの町営定期船の待合所があるが、今後、各待合所に適した施設の設置に努めたい」と述べた。

簡易待合所は同日から利用可。来年4月以降、町がエアコンを設置する予定だという。