宮下一郎農林水産相に要望書を提出する一行
森山裕衆院議員に要望書を提出する一行
【東京】奄美群島市町村長会(会長・高岡秀規徳之島町長)と奄美群島市町村議会議長会(会長・向野忍瀬戸内町議会議長)は17日、2024年度予算確保等に向けた中央要望活動を行った。一行は、農林水産省等に要望書を提出。また、自民党奄美振興特別委員会の国会議員らにも要望、意見交換した。
今回のポイントは「奄美群島振興開発特別措置法の延長・拡充」「奄美群島の自立的発展に向けた振興開発の推進」「独立行政法人奄美群島振興開発基金の機能強化」についての3項目。「振興開発の推進」に向けた要望では、奄美群島振興交付金の概算要求額を確保すること。要望額(国費)は、市町村事業分として28億4800万円となっている。
一行は農林水産省で、宮下一郎大臣と対面。高岡会長は、農業農村整備の推進についてなどを要望。宮下農水相は「皆さんから熱意を感じる。しっかりと受け止めていきたい」と応対した。ソテツのカイガラムシによる被害なども話題に上がったという。高岡会長は「奄美の情報がしっかりと伝わっていて、問題点、課題点は理解されている。奄振の延長、拡充に前向きに取り組んでいただけると手応えがあった」と語った。
一行は、続いて奄美振興特別委員会委員長の森山裕衆院議員らに要望。森山議員は「奄美の特性を生かして振興開発をしていくことが大切だ。国の安全保障についても理解してもらっている、奄美の人たちの思いに応える意味でも、しっかりと進めていきたい」とあいさつ。事務局長の坂本哲志衆院議員は、奄美での復帰70周年記念式典に触れ「六調のエネルギーが今も残っている。そのパワーに応えるためにも頑張っていきたい」とした。前農水相の野村哲郎参院議員、保岡宏武衆院議員が出席した会は、各首長から課題なども報告された。ほか、安田壮平奄美市長(奄美群島広域事務組合管理者)、新川康枝大島支庁長らによる一行はその後、国交省、環境省へ要望書を提出した。