クイズで学ぶ日本復帰

瀬戸内町立図書館・郷土館で開催されている「あれから70年企画展」(22日、瀬戸内町古仁屋)

奄美群島の日本復帰についてクイズ形式で楽しみながら学べる

軍政下「ケンムン」も活躍?!

瀬戸内町立図書館・郷土館(泉重行館長)で11日から、「奄美群島日本復帰~あれから70年企画展~復帰クイズ70」を開催している。戦後から日本復帰までの背景、出来事を問うクイズ70題を館内の各フロアにパネル形式で設置。子ども用のクイズも用意され、家族で楽しみながら学べる企画となっている。入場無料。来年3月末まで。

クイズは日本復帰70周年に合わせて70題を全フロアで展開。同町ホノホシ海岸に漂着した流木で作られたイーゼルスタンドにクイズパネルを用意。3択式で、軍政下でのケンムンの活躍、復帰時の台湾(中華民国)の反応など、多岐な問題が用意されている。

企画展を発案、クイズを作成した町健次郎学芸員(53)は「奄美群島では誰もが知る日本復帰の歴史だが、書物で理解を深めるためのお手伝いができればと企画した。詳しく学ばれたい方の機会になれば」と呼び掛けている。

ほかにも、加計呂麻島の野見山集落青年団らが分離期間中、禁じられた日の丸旗に代わり掲揚したとみられる団旗や、奄美博物館が所有する古仁屋町・西方村・実久村・鎮西村の復帰署名簿を展示している。

期間中、館内で掲示される企画展名を記した横断幕を古仁屋高校書道部(有川智子顧問、部員3人)が製作。同部員の3年、黒田真利亜さん(18)は「楽しみながら改めて復帰の歴史を学べる良い企画」と話し、1年の小田風夏さん(16)は「正解を目指しながら知識が得られて楽しい」と述べた。

問い合わせは、瀬戸内町立図書館・郷土館電話0997・72・3799へ。