奄高生が「奄ふるプロジェクト」PR

安田壮平市長らを前に「奄ふるプロジェクト」をPRする奄美高校の生徒たち

12月1日から4日間 観光客らもてなし魅力発信
スペシャルランチやマルシェ

 奄美高校の生徒5人が24日、島内の企業などと協働し、奄美の魅力を発信し、観光客のおもてなしや特産品販売などを行う「奄美の魅力フルコース堪能プロジェクト」(奄ふるプロジェクト)PRのため奄美市役所を訪れた。安田壮平市長と名刺交換などを行った5人は「高校生の視点で奄美の魅力を伝え、観光客のおもてなしをしたい」などと抱負を語り、プロジェクト成功に向けた協力を呼び掛けた。

 奄ふるプロジェクトは、同校の5学科の生徒が協力し、観光ツアーや地元企業などが参加するマルシェの運営などを行う取り組みとして昨年度から実施。2回目となる今回は、12月1日から4日までの3泊4日で、東京や関西から訪れる観光客を生徒らがもてなす。

 この日、市役所を訪れたのは、情報処理科3年のプロジェクト統括リーダー里俊煌さん(18)、同3年のマルシェ担当桑原諒さん(18)、同3年スペシャルランチ担当の久志梨花さん(18)、同3年情報処理科リーダーの森田莉々さん(18)、商業科3年同科リーダーの川崎僚太さん(18)。

 生徒らは、昨年の動画などを安田市長に見せながらプロジェクト概要を説明。昨年参加した観光客から「奄美の高校生とふれあう機会や奄美の歴史や文化に触れたい」という声が寄せられたことを受け、今年は、生徒自らが奄美の歴史や文化を学んだことをアピール。リーダーの森田さんは「学校で観光客を対象に授業する『しまんちゅ学園』を企画した。シマ唄やシマグチなどの文化を生徒が直接教えることで、観光客に楽しんでもらいたい」などと語った。

 期間中は、同市名瀬の山羊島ホテルで生徒らが企画したスペシャルランチの提供や、日本復帰70周年を記念した町歩き体験なども実施。3日に中心商店街で開催する「奄ふるマルシェ」には、島内の約20企業と同校のチャレンジショップなどが出店する。

 森田さんは「プロジェクトには多くの地元企業の人たちが協力してくれた。マルシェは、地元の人たちも参加できるのでぜひ来場、観光客と交流してほしい。企画を通して、奄美の魅力を改めて知ることもできた。観光客をおもてなしすることで、奄美の魅力を全国に発信していきたい」と抱負を語った。