学校保健統計調査県内

 

身長、女子全て全国下回る
被患率、中学・高校は近視が最高

県は29日、2022年度学校保健統計調査の県内分結果をまとめ、公表した。発育状態で身長を全国と比較すると、男子は5歳で上回り、女子は全ての年齢で下回った。疾病・異常の被患率は、中学・高校では「裸眼視力1・0未満」の割合が最高だった。

統計課によると、調査の範囲は幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校及び幼保連携型認定こども園のうち、文部科学大臣があらかじめ指定する学校に在籍する5~17歳(22年4月1日現在)までの幼児、児童及び生徒の一部(抽出調査)。県内の実施校数は166校で、発育状態調査は1万3490人(総数の7・3%)、健康状態調査7万969人(同38・6%)となった。

調査結果の主な内容は次の通り。

【本県平均値と全国平均値の比較】本県平均値が全国平均値を上回っているのは、男子の場合、身長が5歳(0・1㌢)、体重が5歳(0・4㌔㌘)、6歳(0・2㌔㌘)、15歳(0・6㌔㌘)。女子は身長はなく、体重は5歳(0・1㌔㌘)、12歳(0・6㌔㌘)、14歳(0・3㌔㌘)、15歳(0・3㌔㌘)、17歳(0・5㌔㌘)が上回った。

【世代間の比較】2004年度生まれ(22年度17歳)と30年前の1974年度生まれ(親の世代)の発育量を比べると、年間発育量が最大となる時期は、男子は04年度生まれが11歳、74年度生まれは13歳。

女子は、年間発育量が最大になる時期は04年度生まれが10歳、74年度生まれは11歳となっている。

【疾病・異常の被患率等別状況】小学校では「むし歯(う歯)」(50・3%)の割合が最も高く、次いで「裸眼視力1・0未満」(37・1%)の順。中学・高校は「裸眼視力1・0未満」(中学57・2%、高校71・0%)の割合の方が、「むし歯」(中学44・4%、高校51・8%)を上回った。

【肥満傾向児の出現率】全国と比べると、男子は七つの年齢階層(5歳、6歳、7歳、8歳、10歳、13歳、15歳)で上回っており、六つの年齢階層で下回っている。

女子は九つの年齢階層(5歳、7歳、8歳、9歳、11歳、12歳、14歳、15歳、17歳)で上回っており、四つの年齢階層で下回っている。