金久保育所

仕上がったハンカチを前に笑顔の園児たち

青いハンカチ「できたよ!」
叶さん講師に藍染め体験

 奄美市名瀬の金久保育所(今田鈴恵所長、園児128人)は30日、同園庭で「藍染め体験」に挑戦した。年長園児24人が集まり、輪ゴムで布をくくって模様を表現する絞り染めの技法でハンカチを制作。園児たちは、染色と水洗いを繰り返しながら自由に布を染め上げた。

 園児にも伝統文化の機会をと、10数年前から取り組む年長児の就学前児活動の一環。泥染めなどの染織工房「花あしび」を営む叶秀子さん(69)が講師を務めた。

 園児たちは、模様を付けるためにハンカチのところどころを輪ゴムで縛り、藍の染色液に浸して、手で丁寧に布をもみ込んだ。水洗いをしながら、少しずつ青みを増す化学反応には大きな歓声も。作業後は、多彩な模様が浮かび上がったハンカチをうれしそうに見せ合っていた。

 父の栫竜登さんと親子で体験した橙里(とうり)ちゃん(6)は「楽しかった。かっこいい」と満足そうだった。

 今田園長は「体験することで興味や意欲も高まり、成長につながっている」。叶さんは「初めての経験の中、みんなの表情が変わっていくことに感動できた。伝統文化も身近に体験できると感じてもらえれば」と笑顔で話していた。