塩田知事、再選出馬表明

来夏の知事選に再選出馬を表明した塩田康一氏

「引き続き県政担当」へ決意
来夏の知事選

 県議会12月定例会は1日、代表質問があったが、その中で塩田康一知事(58)の再選出馬が問われた。知事は「引き続き県政を担当させていただきたいと考え、次期知事選への出馬を決意した」と述べ、2期目を目指す考えを正式に表明した。

 自民党の西村協議員=枕崎市区=が知事の政治姿勢に関し、再選出馬への意向と今後の県政推進への所信をただした。

 塩田知事は「今後の県勢発展の基盤を確固たるものにするために本県の基幹産業である農林水産業、観光関連産業などの稼ぐ力の向上へ、地域や各種産業を支える人材の確保育成、奄美・離島の振興など『かごしま未来創造ビジョン』にかかる各般の施策を積極的に進めている」とし、「古里鹿児島に対する熱い思いは誰にも負けないと自負している。再び県民の皆さんの支持、支援を頂けるのであれば引き続き県政を担当させていただきたい」と知事選への出馬を表明。時代の変革に的確に対応していくため「県民の皆さんと鹿児島の今と未来を創る、を基本に誠実に確実に県政推進に取り組み、誰もが安心して暮らし、活躍できる鹿児島の実現に全力を尽くす」と述べた。

 1期目の実績で奄美・離島については「交流人口の拡大や道路港湾などのインフラ整備など各般の施策に積極的に取り組んだ。2021年7月、奄美大島・徳之島の世界自然遺産登録が実現し自然環境の保全と利用の両立に向けた取り組みを進めている。また、今年度で期限を迎える奄美群島振興開発特別措置法については国に対し法延長等を強く働き掛けている」と説明した。

 塩田氏は2020年知事選に無所属で立候補し、現職の三反園訓氏や元職の伊藤祐一郎氏ら7人よる選挙戦を制して初当選。1期目の任期は来年7月27日まで。知事選を巡り出馬を表明したのは塩田氏が初めて。