世界自然遺産推進共同体が総会

会場・オンラインで約50人が参加した世界自然遺産推進共同体の通常総会

より有意義な活動へ
参加企業10社が活動報告

 64の企業・団体でつくる世界自然遺産推進共同体の第5回通常総会が7日、大和村防災センターであった。参加企業や団体が活動事例を報告し情報を共有。世界自然遺産のさらなる保全や活用へ意識を高めた。

 共同体は、奄美群島の宝を次世代へ継承し、環境保全と地域振興の両立を図ることを目的に2019年8月に発足。同日現在、県内64社が参加している。

 23年は、三太郎線夜間利用適正化への立ち会い、市道中央線補修作業、アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンなど約20のイベントに共同体として協力・参加してきた。24年は、「島のこと、島の宝のこと、関心を持つ、知る、守る」と「共同体活動の重要度を高める」を指針に、共同体としてより有意義な活動にしていくことを確認した。

 活動報告では、エアーポートTVネットワークジャパンがデジタルサイネージを活用した啓発やPR活動、鹿児島綜合警備保障(ALSOK)がロードキル対策に向けた「車番認識・車速測定システム」の運用成果などを紹介した。この他、県観光連盟や鹿児島大学、鹿児島読売テレビなど計10社が報告。環境保全や魅力発信などさらなる地域の活性化へ意識を高めた。

 役員選任では、代表に久見木大介・日本航空鹿児島支店長を再任。新たな副代表に、乗峯孝志・日本エアコミューター取締役、北野智広・ドコモCS九州鹿児島支店長を選んだ。

 会後は、大和村がアマミノクロウサギ研究飼育施設構想を紹介。村道マテリア線の視察にも繰り出した。