年の瀬新川まつり

声をそろえて笑顔で餅つきを楽しむ家族たち

師走の風情ににぎわう
餅つきやしめ縄づくり
奄美地区 地域の良さ再確認

 奄美地区「年の瀬ふれあい館まつり」が10日、奄美市名瀬の新川ふれあい館であった。会場では、駅伝や餅つき、しめ縄づくりにバザーなど、師走の風情ににぎわった。訪れた地区の住民らは、地域で連携し交流することの良さを再確認していた。

 奄美小学校校区の住民らでつくる同実行委員会が主催。12月に行う年末行事を集約し、初めて開催した。

 まつりは、1992年から地域で受け継がぐ新川駅伝でスタート。小中学生が5人一組で健脚を競い、一周約300㍍のコースでたすきをつないだ。

 会場では、杵を手に「よいしょー」と声を上げて餅つきが行われ、婦人会がこねた餅をあんこやきな粉で親子がほお張った。公民館内では、龍郷町秋名から届けられたわらでしめ縄づくり。地域の高齢者に作り方を教わりながら、わらをより合わせた。

 この他、焼き鳥などの露店や地場産野菜販売、バザーも盛り上がった。子どもたちは振る舞われた餅などを手に会場を駆け巡り、笑顔を広げていた。

 しめ縄づくりに初めて挑んだ奄美高校2年の正裕貴さんは「より始めやつなぎ合わせが難しかったけど、上手くできた。年末年始に玄関に飾りたい」と満足そうだった。

 実行委の重井英二さんは「コロナ禍の3年間は地域でできることも少なかったが、ようやく動けるようにもなってきた。暮れの催しとして定着していければ」と話した。