大島支庁で大島紬の研修・販売会

大島紬の着付けを体験した県大島支庁の職員ら

職員らが着付け体験
「軽くて着心地いい」

 奄美市名瀬の県大島支庁で11日、職員を対象とした本場奄美大島紬の研修会と販売会が開かれた。本場奄美大島紬協同組合女性部会(川畑よつ子会長、20人)の会員らが反物や小物製品を販売したほか、着付け体験をして大島紬の魅力を紹介した。

 研修会は本場奄美大島紬に触れる機会を設けることで、大島紬に対する理解と知識を深めてもらおうと、毎年開催しており、今回が17回目。異動などで同支庁に着任した職員ら16人が参加。大島紬の歴史や製造工程などを学んだ後、着付け体験を実施。男性1人と女性3人が着物や反物を着用し、着心地を体感した。

販売会には同組合の会員5店舗が出店、ショール、バッグ、ネクタイ、財布、携帯ストラップなどさまざまな小物が並んだ。参加者は説明を受けながら商品を手に取り、感触を確かめていた。

 今年4月に異動してきた総務企画課の迫歩未さん(32)は、着付け体験に参加、初めて大島紬を着用した。幼少期に日本舞踊を習っていた経験から着物を着ることも多かったという迫さんは「思った以上に軽くて驚いた。着心地も良く苦しくない。色合いもシックで気に入った。ずっと着ていたくなった」と笑顔で話した。

 川畑会長は「一人でも多くの人に大島紬の良さを知ってもらい、鹿児島に戻ったら、その良さを伝えてほしい。着物だけでなく小物などもたくさんあるので、手に取って感触を味わってもらいたい」と話した。