群島サトウキビ23年産見込み

微減の37万5千㌧ 3島は減少か

 県大島支庁農政普及課は、2023年産(23~24年期)サトウキビ生産見込み(11月1日現在)をまとめた。奄美群島全体の生産量は37万5647㌧を見込んでおり、前年同期比3079㌧(0・8%)減とわずかながら下回りそう。島別では奄美大島、徳之島、与論島の3島が減少する見通し。

 生産見込み量の島別は徳之島16万1899㌧(前年同期比5・1%減)、沖永良部島8万8657㌧(同8・0%増)、喜界島7万7042㌧(同5・6%増)、奄美大島2万6430㌧(同5・7%減)、与論島2万1620㌧(同13・6%減)の順。

 同課によると、3島の減少要因は▽奄美大島=夏植えの割合が減り、単収(10㌃あたり)が5・2%減少。株出し割合は増えている▽徳之島=肉用牛向け飼料作物への転換により収穫面積が減少。9~10月は雨が少なく単収が2・5%減▽与論島=台風6号の影響で茎葉の裂傷被害が出、9~10月に雨が少なかったこともあり、台風被害からの回復の遅れで単収は14%も減少―など。ただし11月以降~収穫が続く来年3月までの気象条件により数字が変わる可能性があるという。

 収穫面積は前年同期比95㌶減の7204㌶。島別では徳之島3141㌶(同2・6%減)、沖永良部島1729㌶(同0・1%減)、喜界島1367㌶(同0・6%減)、奄美大島562㌶(0・5%減)、与論島405㌶(0・5%増)の順。与論島のみ増えた。

 単収は前年同期比0・5%増の5・215㌧の見込み。島別では喜界島5・637㌧(同6・2%増)、与論島5・333㌧、徳之島5・154㌧、沖永良部島5・128㌧(同8・1%増)、奄美大島4・705㌧の順。奄美大島のみ単収5㌧台を割り込んでいる。

 奄美群島の大型製糖工場の操業(搬入開始)は今月1日の南栄糖業(沖永良部島)から開始。12日に富国製糖(奄美大島)、13日に生和糖業(喜界島)と続き、15日に与論島製糖、20日には南西糖業(徳之島)が予定している。5工場とも3月での製糖終了を計画している。