復帰70周年記念・大島地区中学弁論大会

奄美群島日本復帰70周年記念・第37回大島地区中学校弁論・ショートスピーチ大会=14日、天城町


最優秀賞、弁論の深澤さん(西阿木名中、左)とショートスピーチの圓山さん(龍北中3年)

最優秀賞 弁論は深澤さん(西阿木名) ショートスピーチは圓山さん(龍北)
天城町で

 【徳之島】奄美群島日本復帰70周年記念第37回大島地区中学校弁論・ショートスピーチ大会(大島地区教育委員会連絡協議会)が13、14の両日、天城町防災センターであった。弁論・ショートスピーチ(英語)両部門とも16人ずつ計32人が出場。弁論は深澤麗華さん(西阿木名中3年)、ショートスピーチは圓山結礼さん(龍北中3年)が最優秀賞に輝いた。

 豊かな人間性や社会性をもち国際社会に生きる生徒の育成と、日本復帰を果たした先人の教えに学び熱い思いを引き継ぐ―などを目的に2年に1回、市町村会場持ち回りで開催している。今回は復帰70周年の節目の大会に。

 テーマは、両部門ともに「私の郷土・奄美」や「わたしの中学校生活」「わたしの生き方」「国際交流・国際理解について」「復帰70周年関連」など。

 初日のショートスピーチは中学2年までの英語教科書にある言語材料を用い2分以内ずつスピーチ。ALT(外国語指導助手)らが内容、運用力、表現力などを審査。2日目の弁論は5分間ずつ自身や奄美の歴史文化、復帰への思いなどを表現力豊かにアピール。内容や構成、言葉遣い、音声、態度、演出などを審査した。

 弁論の部の深澤さんは「私にできること」をテーマに、日本と中国をルーツに持ち理想と現実のギャップにもどかしさを抱えていた中で、中国出身の母親の前向きな姿勢、地域交流の様子に影響を受け、多言語を生かす国際交流への夢を語った。

 ショートスピーチで圓山さんは「菊次郎ミュージカル」への参加・挑戦を通じ、内向的だった自己改革の契機となったことなどをはつらつと表現した。

 審査の間には、犬田布中の生徒7人が島口劇「犬田布騒動」の一部を上演。稲咲花さん(亀津中3年)と首藤一護さん(井之川中3年)は島唄「徳之島一切節」などを披露。島口・島唄文化の大切さをアピールした。

 ほか受賞者は次の通り。

 【弁論の部】▽優秀賞 横山美里(喜界中3年)、福永一華(亀津中2年)

 【ショートスピーチ】▽優秀賞 米山くるみ(亀津中3年)▽渕脇碧(喜界中3年)