「やせいのいきもの絵画展」

第24回「やせいのいきもの絵画展」に入賞した児童たち(16日、大和村思勝)


いきもの大賞を受賞した(上から)「アマミセイシカを見ているアカヒゲ」(松本真愛さん)と「冬の訪れ」(久留煌大君)=ともに提供画像=

大賞は松本さん(名音小3年)久留君(鹿浦小6年)
応募総数102点・入賞作品12点選出

 奄美群島内の小中学生を対象とした第24回「やせいのいきもの絵画展」の賞状授与式が16日、環境省奄美野生生物保護センター(大和村思勝)であった。応募総数102点(応募校数12校、個人2人)から入賞作品12点を選出。最高賞「いきもの大賞」は低学年の部で松本真愛さん(名音小3年)、高学年の部で久留煌大君(鹿浦小6年)が受賞した。絵画展は1月末まで。2月から奄美大島世界遺産センター(奄美市住用町)で入賞作品を展示予定。

 同センターと奄美自然体験活動推進協議会が主催。毎年応募テーマが決められ、今回は「発見!季節を感じる奄美のいきもの」。シマの季節の移り変わりに目を向けてほしいという願いが込められ、授与式の前には、同センターの敷地で自然保護官の仕事体験も行われた。

 式には、入賞した児童12人と保護者らのほか、協議会の会長を務める伊集院幼大和村長らが出席。賞状が手渡される際、児童が自ら入賞作品への思いや工夫した点を発表した。

 松本さんの作品名は「アマミセイシカを見ているアカヒゲ」で、奄美の春の花と国の天然記念物の鳥をかわいらしく表現。「オレンジと黒色が好きでアカヒゲを描いた。くちばしの先、顔が黒いので目をわかりやすく灰色にした」と話した。

 久留君は作品「冬の訪れ」で、上空から見下ろしたサシバとクジラを描き、「乗っていた飛行機が着陸するとき、サシバが見ている景色を想像した。目と羽の模様が上手く描けた」と語った。

 大賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略)

 【あざやか賞】▽低学年 小川華鈴(大棚小2年)重信承太郎(大和小2年)▽高学年 當礁太(名音小6年)廣瀬羽奏(名柄小4年)【ユニーク賞】▽低学年 佐藤心南(大和小3年)保岡心瑛(阿室小2年)▽高学年 上米良心菜(阿室小4年)枦山春守(大和小5年)【審査員特別賞】上野百葉(名音小4年)中山栄鉄(大和小5年)