自民党奄振委

自民党政務調査会奄美振興特別委員会であいさつする、森山裕委員長。左が西銘事務局長、右が坂本哲志農水相

 

 

「沖縄との連携が課題」
24年度予算案 交付金は23億7400万円か

 

 【東京】自民党政務調査会奄美振興特別委員会(森山裕委員長、西銘恒三郎事務局長)は21日、千代田区平河町の自民党本部で会合を開き、2024年度の奄美振興関係当初予算案について関係各省庁から報告がされた。奄美群島振興交付金は23億7400万円、23年度補正予算額は6億円の見通しとなっている。
 
 あいさつに立った森山委員長は「沖縄との連携が奄振法延長の課題でもある」と述べるとともに、坂本哲志衆院議員が農林水産大臣に就任したことで、西銘恒三郎衆院議員(沖縄4区)が事務局長に就いたことが報告された。「前年より多く確保できた」(森山氏)とする補正予算は、6億円となる見通し(前年度3億8600万円)。西銘事務局長の司会で、冒頭以外は非公開。出席議員らによると、防衛省は、奄美群島における自衛隊の施設整備として奄美大島の火薬庫の整備にかかる経費などを計上、農林水産省は台風対策の平張ハウスの整備やブランド化などの農林水産業の振興の予算に添って説明した。また、環境省からも沖縄との関連がキーワードとして挙がったほか、文部科学省、厚生労働省などから報告があった。交付金の予算額は、前年度と同額が見込まれている。

 「いかに奄美の人たちが地域を愛し、文化を守ろうとしているのかを知った」と奄美復帰70周年記念式典を振り返った坂本農水相は事務局長に就任した西銘氏に「しっかりやってくれるはず」とエールを送った。「喜んで事務局を拝命しました。私は久高島がルーツです。奄振法延長に向けて頑張ります」と西銘氏は、新事務局長として意気込みを語った。また、安田壮平奄美群島広域事務組合管理者(奄美市長)は「森山委員長、西銘新事務局長から奄振法延長・拡充に向けて、力強い姿勢を示していただき感謝している」と振り返った。高岡秀規奄美群島市町村長会会長(徳之島町長)はリモートで参加した。