24日クリスマスイブ

完成したケーキはすぐに店頭に並んだ(23日、奄美市名瀬末広町)

甘い香りの洋菓子店
ケーキ作り最盛期

 24日はクリスマスイブ。各地の洋菓子店にも趣向を凝らしたケーキが並ぶ。イブを控えた23日、奄美市名瀬の「フランドール朝日通り店」は通常10人のスタッフを倍の20人に増やし、途切れなく訪れる客に対応していた。

 調理場の職人は、生クリームやチョコレート、イチゴを手際よくデコレーションしていく。完成したケーキはすぐにショーケースに運ばれ、甘い香りが漂う店内は買い求める客でにぎわっていた。 

 泉真吾店長(49)によると、売れ筋は6~8人用の5号サイズだが、少人数での需要を予測してひと回り小さいサイズを増やしたという。

 国産の小麦粉を使用している同店にとって、材料費の高騰が響き、昨年3千円を切る価格で販売していたサイズを3500円に値上げせざるを得なかったという。

 「国産にこだわっている卵、牛乳、小麦粉が全て値上がりした。アーモンドなど輸入品も円安とインフレの影響を受けた。お客さんに申し訳ない」(泉店長)と話した。

 生チョコレートケーキを買い求めた朝木須美子さん(68)は「23日は夫の誕生日。クリスマス〝イブイブ〟(前々日)を兼ねて祝う」と笑顔で店を後にした。

 同店では、25日までに1500個の販売を見込んでいるという。営業は午前8時~午後7時。