台湾に大和中生13人派遣

大和村初の国際交流事業で台湾研修に出発した大和中生13人(25日、村役場会議室)

大和村、初の国際研修
台北市の中学生との交流も

 国際感覚を培いグローバル社会に通用する次世代を育成しようと、大和村は初の国際交流事業(村単独事業)を計画、大和中学校の生徒13人を台湾に派遣することになり、25日、出発式を行った。台北市の学校を訪れ中学生との交流や故宮博物院など社会科見学を予定しており、現地で研修を重ねる。

 大和中生24人のうち台湾研修に出発したのは2~3年生で、男子11人、女子2人。伊集院幼村長、晨原弘久教育長が同行するほか、村企画観光課職員らが引率する。鹿児島空港経由で福岡空港から台湾へ出発した。

 出発式では伊集院村長が派遣生、保護者を前にあいさつし、「初の事業である国際交流の取り組みに率先して参加してくれてうれしい。大和村の子どもたちの海外での研修は皆さんが第1号であり、台湾の中学生との交流といった海外での経験は将来に向けて必ず役に立つ。文化や歴史なども学んでほしい」と激励した。

 派遣生への任命書交付や紹介、派遣生代表による宣誓と続いたが、台湾での研修について派遣生は「台湾で友達をたくさんつくりたい」「いろんな場所に行き観光したい」「日本との違い、文化や歴史に触れたい」などと発表した。

 研修期間は29日まで。台湾では社会科見学から始まり、27日に台北市立建成國民中學を訪れ交流研修。交流の場では、10月から週に1回練習を重ねてきたという大和浜集落に伝わる伝統芸能「棒踊り」を台湾の中学生の前で披露する。

 派遣生は次の通り。(敬称略)

 杉島大翔、元山絆、山西清示、勝山洸太郎、國副啓太、脇田勇心、川下粋、岡本暢海、鈴木心紘、福本幸希、福永莉斗、小川百合子、福長凛愛