「アマンディー市」

島野菜を買う人らでにぎわうアマンディー市

農業の魅力感じて
野菜販売やステージにぎわう
笠利町節田地区

 第41回朝市&フリーマーケット「アマンディー市」が24日、奄美市笠利町の市ひと・もの交流プラザ(味の郷かさり)多目的広場であった。同町節田地区の農園で採れた島野菜や花、観葉植物の他、飲食店やフリーマーケットの店が並び、ステージや餅つき大会などの多彩なイベントで交流を楽しむ人でにぎわった。

 地元農家らでつくる節田地区むらづくり推進委員会(奥輝人会長)が主催。農業の魅力PRと住民との交流を目的に年2回、ゴールデンウィークと年末に開いている。開催は20年目で、今回のテーマは「出会い・ふれあい・遊び・発見」。コロナ禍で休止が続いたが、今年5月に再開した。

 24日は、季節の野菜や花、観葉植物などの地場産農作物に加え、バザーや飲食店など約20店が出店した。前田農園のブースでは、新鮮なダイコンやカブ、フル、ハクサイなど13種類の島野菜がずらりと並び、朝から訪れた買い物客らが目当ての品を買い求めた。

 ステージでは、農家らでつくるバンドや唄者らが次々と演奏を披露。豚汁や振る舞われた餅を手にした住民らが農産加工品や手作りアート、古着などを品定めしていた。

 町内に住む67歳女性は、赤紫色に染まった庄大根などを購入。「東京の娘に送ろうと買った。年末年始は地元の野菜を食べてゆっくり過ごしたい」と笑顔だった。

 奥会長は「コロナ禍も明け、ようやく活気も戻ってきた。地域のにぎわいを後世に受け継げるよう、しっかりと盛り上げていきたい」と話していた。