笠利農村環境改善センター

改修工事により生まれ変わった笠利農村環境改善センター

土足で入場できるようになり利便性が向上した多目的ホール

改修工事完了グランドオープン
防水、外壁工事施す「二十歳のつどい」から活用へ

 奄美市は同市笠利町の笠利農村環境改善センター(太陽が丘総合運動公園敷地内)の改修工事を進めていたが、完了し27日、グランドオープンした。高台に立地するため潮風害により天井に穴が開き雨漏りしていたことから屋根の防水工事、外壁(全面)工事などを施したことで新しく快適に生まれ変わった。

 市笠利総合支所農林水産課によると、同センターは旧笠利町の公共施設として市町村合併前の1995年にオープン、30年近く経過し雨漏りのほか、外壁の剥がれなど建物の老朽化が進んでいた。施設の長寿命化と利便性向上へ市は今年度一般会計当初予算に約2億円余りの改修工事費を計上。5月3日工事に着手、今月8日までが工期だった。

 施設は延べ床面積1438・9平方㍍。多目的ホール(最大490人収容)、研修室、農産加工実習室もある。外壁が白の色彩となったことで明るい雰囲気に。建物内部の改修は▽多目的ホール床の張り替えで、これまでのスリッパ履き替えから土足で入場可能▽ドア補修、廊下のガラス入れ替え、和室の畳張り替え、トイレの洋式化、照明器具のLED化▽空調と高圧受電設備の更新―など。ホールの座席は移動式だったが、電気代を考慮し固定化した。

 グランドオープンに合わせ来場者の施設見学、赤木名中学校吹奏楽部による演奏、笠利地区農水産物加工品抽選会、卵つかみ取りといったイベントを開催。地元の味の郷かさり、奄旨海房魚匠、JAあまみ、みなみくんの卵が協力した。見学に訪れた宇宿集落出身という濵﨑奈津美さん(38)は「久しぶりに訪れた。とてもきれいになり全然違う。トイレも快適。ここで成人式をしたのが思い出」と語った。

 なお、笠利地区の「二十歳のつどい」(成人式)は1月3日に開催されるが、改修されたばかりの同センターが早速活用される。