ジュニアICTリーダー全国と交流

鼎沙羅さんのシマ唄と保伊織さんの三味線で瀬戸内町のプレゼンテーションがスタートした

瀬戸内町はシマ唄や世界遺産アピール

 JIL(ジュニアICT=情報通信技術=リーダー)サミット(Google for Education主催)に27日、瀬戸内町のJILがリモートで参加した。26日の「瀬戸内町ジュニアICT研修会プログラム」を受けた、同町のJIL17人が全国15の自治体とプレゼンテーションやゲームなどを通して交流した。

 Google for Educationを活用して、学校や地域で活躍する人材を育成する目的で2021年にスタートした「JILプログラム」。初年度3自治体での開催から、23年度は全国の16自治体に広がり、延べ1000人以上のJILが誕生している。

 瀬戸内町では17人の小・中学生が参加。今後、学校や地域でICTを活用することによる利便性などを伝えていく。

 サミットは同プログラムで学んだことを生かし、学校や地域で活躍するJILが集まり、交流を深めるのが狙い。各自治体のプレゼンテーションやクイズ、謎解き対決のほか、研修で学んだ知識が必要となるプログラムを行った。

 サミットは全国15市町村のJILが東京都の渋谷会場に集まって行われ、瀬戸内町は古仁屋のすこやか福祉センターHUBからリモートで参加した。各市町村のJILが「わたしたちのまち」と題し、地域の特産品や観光地、キャラクターなどの魅力をプレゼンテーションした。

 瀬戸内町は、鼎(かなえ)沙羅さん(古仁屋中2年)のシマ唄と保伊織さん(同)の三味線でスタート。代表の三島虎太朗さん(伊子茂中3年)、川内健太郎さん(同)、昇宗佑さん(古仁屋小6年)が、世界自然遺産やホノホシ海岸、鶏飯などをアピールし、会場からは大きな拍手が送られた。

 三味線を披露した保さんは「緊張した。間違えたところもあったが、うまく弾けた」。発表を担当した三島さんは「パソコンには苦手意識があった。研修でいろんな技術を使うことで、できることが広がることを知り、苦手意識から楽しさに変わった」と笑顔を見せた。