親子で楽しく「運動あそび」

「運動あそび」を楽しむ親子ら(知名町)

 

鹿屋体育大学の教授らが講師
知名町で18組参加、スキンシップも

 

 【沖永良部】子どもたちの基礎体力やコミュニーション能力の向上に役立つとされる「運動あそび」教室(沖永良部スポーツクラブELOVE主催)が24日、知名町立知名中学校体育館であった。5歳から小学3年生までの子どもたちとその保護者ら18組が参加。親子でスキンシップを図りながら、体全体を動かした。

 スポーツ庁の「2023年度幼児期からの運動習慣形成プロジェクト事業」の一環。鹿屋体育大学の中垣内真樹教授や同大の学生ら9人が講師として来島した。

 この日は三つのプログラムを準備。最初に、同大学が考案したダンス運動「Exseed(エクシード)」を体験。音楽に合わせてジャンプしたり、腕を大きく回したりなどさまざまな動きで汗を流した。

 「運動あそび」では、体全体を使ってじゃんけんをして、負けた人がキリンやカエル、カニなど動物の動きに挑戦した。

 また、「動作deチェック」では、子どもの▽走る▽投げる▽跳ぶ―の三つの動作を、保護者らがスマートフォンで動画撮影して確認。その後、中垣内教授がそれぞれの動作における発達段階の特徴を説明した。

 参加した三原湊介さん(8)は「お父さんと一緒に運動できて楽しかった」と笑顔。父親の啓弥さん(37)は「子どもの成長を確認できた。一緒に動いてみて、こんな動きもできるようになったんだと驚いた。自分の体力づくりのためにも、運動あそびを家でもやってみようと思う」と話した。

 鹿屋体大の中垣内教授は「運動あそびを幼児期に取り入れることで、走ることや跳ぶことなど基本的な動作を体得できる。さらに、大人になってからの運動習慣の形成にもつながる。ぜひ親子で楽しみながら体を動かしてほしい」と語った。