住用方面隊新年パレード式

餅まきで地元住民と新年の誓いを新たにした奄美市消防団住用方面隊関係者ら

 

 

地元住民と防火への誓い新た
訓練や餅まきも

 

 

 奄美市消防団住用方面隊(中山貞義隊長、団員44人)は2日、奄美市住用町で新年防火広報パレード式を開いた。団員らは消防車両8台に分乗し、町内一円を巡って防火を祈念。パレード後は放水訓練や餅まきを行い、訪れた地元住民らと新年を祝った。

 名瀬市と住用村の合併後、出初め式に変わる行事として2017年から実施。大島地区消防組合住用消防分駐所との合同開催で、隊員や職員、町関係者など約40人が参加した。

 パレードは、ポンプ車や救急車、司令車など消防車両8台が列をつくって市集落を出発。14集落を巡回し、町民の防火意識高揚を図った。

 東城小中学校グラウンドで行われた式では、住用総合支所の平田博行事務所長が「日頃から防火・防災の意識を高め、さらなる安心安全へ団員、職員、町民らが心を合わせてほしい」とあいさつ。放水では、訓練の成果をたたえる鮮やかな虹のアーチが現れ、見物客からは歓声も上がった。

 最後は、消防車の車上から紅白の餅がまかれ1年の幸福を願った。団員らはにぎわう住民を前に、生命や財産を守る消防団の使命を再確認した。

 中山隊長は「一部で浸水被害はあったものの昨年は大きな被害もなく、無事1年を過ごせた」と振り返り、「団員の活躍は家族の理解あってこそ。今年は操法大会での優勝も目指しており、団結力をさらに高めながら、地域の安心安全の力になっていきたい」と決意を込めた。