名瀬中心商店街で初売り

にぎわう雰囲気の中、買い物を楽しむ親子たち

 

 

にぎわい回復に期待
福袋などに列

 

 奄美市名瀬の中心商店街の初売りが2日、始まった。コロナ禍の行動制限がなくなって迎える4年ぶりの新年。朝から若者や家族連れらが通りを訪れ、にぎわう雰囲気の中、買い物を楽しんでいた。

 末広本通りにある子ども向けの福袋が人気の文具店「東京堂」(泉力社長)では、文具を詰め合わせた福袋60袋のほか、宝釣りやお年玉くじといった商品を用意。列をつくっていた親子らは午前9時の開店とともに、一斉にお目当ての品へと駆け込んだ。

 同店では、混雑を避けるため希望者には前売り券を配布。泉社長は「厳しさはあるが、(長蛇の列に)活気も戻ってきているのではと楽しみもある」と店先で汗を流した。

 コロナ禍を経て、初売りを遅らせる店舗も増えたが、店頭にはセール品や詰め合わせといった新年ならではの品物が並び、買い物客らは複数の店舗を行き交いながら商品を見定めていた。

 おじと買い物に訪れた樟南高校2年で相撲部の中野雄賀さん(笠利中卒)はスポーツ用品店で福袋を購入。「昨年はけがもあり納得できる活躍ができなかった。自分から攻める相撲を磨いて、目標である個人軽量級で日本一を目指したい」と地元での買い物を満喫していた。

 名瀬中央通りアーケード商店街振興組合の里彰浩理事長(のせ文具)は昨年を振り返り、「コロナ禍も落ち着いたことで各種イベントも復活し、観光客や外国人の往来も目に付いてきた」と話し、「(初売りは)天候の良さもあってか人通りは目立つ。これからも気持ち良く楽しめる通りを目指し、各店と協力して盛り上げていきたい」と力を込めた。