華やか大島紬で勤務

庁舎前で記念写真に納まる県大島支庁の職員ら

職員が魅力アピール
県大島支庁

 「紬の日」の5日、奄美市名瀬の県大島支庁で希望する職員が本場奄美大島紬を着用し出勤した。職員らは、泥や白、色大島など色とりどりの紬姿で華やかに勤務。来庁者らを出迎え、奄美が世界に誇る伝統工芸品の魅力をアピールした。

 大島紬に理解を深め、産地での振興に貢献しようと毎年取り組む年始の恒例行事。支庁着装クラブが用意した製品を含め、職員42人(男8人、女34人)が大島紬姿で業務にあたった。

 業務前には庁舎前で記念撮影に臨んだ。初めて大島紬に袖を通したという総務企画課の川畑美紀子さん(32)は「身が引き締まる思い。軽くて着心地もいい」と好印象だった。同課の岩下愛美さん(29)は自ら購入の白大島で決め、「明るい色合いが気に入っている。今年3年目で(本土でも)食事会などで着用し、大島紬の良さを伝えていければ」。同課の小濵舞さん(23)は昨年購入した泥の風合い豊かな紬に身を包み、「奄美のために頑張ろうという気持ちになれる。(来庁者には)明るいイメージを伝えられれば」と笑顔だった。

 絵羽柄の黒の紬でシックに装った新川康枝支庁長は「奄美にとって伝統的工芸品であり大切な産業。着物を着る機会もなかなかなく、良さを再認識する機会になれば」と期待を込めた。