徳之島から7年目始動

徳之島・天城町で合同自主トレ7年目。地元球児らの「熱烈歓迎」を受けた近藤選手(SB)ら=6日、徳之島空港で

近藤健介(SB)ら「近藤塾」7選手
合同自主トレ入り

 【徳之島】プロ球界屈指の打撃技術を誇り、昨年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本優勝にも貢献した福岡ソフトバンクホークスの近藤健介外野手(30)ら「近藤塾・チーム天城」一行7選手が6日、徳之島・天城町に合同自主トレーニング入りした。本格キャンプイン来季シーズンに向け、7年目の今年も同島から始動。21日まで16日間滞在予定だ。

 「近藤塾・チーム天城」の徳之島合同自主トレは、近藤選手の両親がシドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子の合宿地で知られた同島をリサーチしたのが始まり。2018年1月以降、連続7年目の交流となった。

 今春の参加メンバーは近藤選手(30)をはじめ、▽千葉ロッテマリーンズ・藤岡裕大内野手(30)▽オリックス・バファローズ・西川龍馬外野手(29)▽同・石川亮捕手(28)▽阪神タイガース・渡邉諒内外野手(27)▽広島東洋カープ・大盛穂外野手(27)▽横浜DeNAベイスターズ・森敬斗内野手(21)の7人。大盛、森両選手については今回が初来島に。

 合同自主トレ期間中はトレーナー4人やサポーター7人、「手伝い」として近藤選手両親の近藤義男・昌子さん夫妻ら4人を含む計14人が合流する。天城町天城のホテルに投宿、同町総合運動公園野球場を拠点に汗を流し合う。

 徳之島空港の到着ロビーでは、町内の岡前野球スポーツ少年団と天城サンダーズの球児たち約30人とその保護者らが「熱烈歓迎」の横断幕を掲げて花束で出迎えた。一般送迎客たちも交え約100人でにぎわった。

 近藤選手は、野球少年ら関係者へのメッセージで、「今年もここに帰ってこれて、また1年が始まるという気持ちになった。練習の見学にも来てください」とアピール。記念撮影にも応じて喜ばせた。

 近藤選手は21年東京五輪野球日本代表に選出され金メダル獲得に貢献。昨年3月のWBCでは全試合に先発出場し打線の中心として優勝に貢献。北海道日本ハムからソフトバンク移籍で臨んだ昨シーズンは、プロ12年目の個人最多となる計143試合に出場して613打席、492打数、75得点、149安打―などの活躍をみせた。

 憧れの選手を前に、岡前野球スポーツ少年団のキャプテンで投手の峰岡朋輝(ほうらい)君(6年)は、「オーラがすごい。テレビにも出ている有名な選手が、目の前にいるのが信じられなかった。打率もすごい。中学・高校でも野球を続けたい」と感動、球児たちの夢も育んだ。

 11日(時間は未定)は同町野球場で自主トレ公開を予定。町当局の歓迎セレモニー(特産品贈呈など)は同公開に併せて行うという。