かご市23年人気特産品

鹿児島市内で販売されている特産品でも人気となっている奄美産パッションフルーツ(資料写真)

 

 

奄美トップはパッション
加工食品上位に初の果物

 

 

 県商工会連合会が運営する「かごしま特産品市場・かご市」は、特産品研究レポートとして2023年人気特産品ベスト10をまとめ公表した。奄美群島商品の状況もまとめており、奄美産の人気1位はパッションフルーツで全体ランキングではベスト10入りはならなかったものの、16位の高順位となった。

 レポートによると、コロナ禍ではお土産系箱菓子の売れ行きは厳しいままだったが、23年は箱菓子が大幅に躍進。箱菓子の売り上げをコロナ禍前の19年を100%として比較した場合、20年は62%、21年は45%まで落ち込み、22年は91%に回復、23年は140%と19年を上回り、コロナ禍前の1・4倍にⅤ字回復した。

 1位となった商品は箱菓子の「丸ボーロ」で、19年比1・1倍の伸び。レポートでは「お土産系箱菓子が大幅躍進したのは『人と会う機会の復活』があったからこそ。かごしま国体で来訪の選手・関係者の皆さんにも多く買い求めいただいた」と指摘している。

 奄美の人気ベスト3もまとめており、1位以外は2位が「まめぼっくり」、3位「みき(200㍉㍑)」。19年比でパッションフルーツは121・5倍も売り上げが伸びた。奄美産でトップ、全体でも高順位となったパッションについて「加工食品がひしめく上位に初めて果物がランクインした」と紹介している。

 かご市では、「南国・鹿児島ならでは」の特産品としてパッションフルーツの取り扱いを本格化。地元の人にも観光客にもトロピカルな風味を楽しんでいただいたという。

 「鹿児島の特産品ならかご市へ」のキャッチフレーズで運営されており、14年6月に現在の鹿児島市天文館のアーケード内に移転オープン。県下38商工会から集まった約1400以上の商品を常時取り扱っている。