和泊中へ感謝状

感謝状を受け取った山端達雄校長(中央)と奄美群島地区大会奨励賞を受賞した山口咲希さん(右から2人目)と関係者ら(9日、和泊中学校)

3年生の山口さんが奨励賞
全国人権作文コン

 【沖永良部】第42回全国中学生人権作文コンテスト(法務省、全国人権擁護委員連合会主催)の表彰伝達式が9日、和泊中学校であり、コンテストの実施に長い間協力しているとして、法務省及び全国人権擁護委員連合会から同中学校へ感謝状が贈られた。また、同中3年の山口咲希さん(15)の「感染症の差別を目の当たりにして」が奄美群島地区大会奨励賞を受賞した。

 コンテストは、次代を担う中学生を対象に、人権尊重の重要性について理解を深めてもらおうと、1981年から行われている。今回は県内110校から7069人が応募した。

 和泊町の竹下安秀教育長から感謝状を受け取った山端達雄校長は「生徒たちが人権について考える機会にしていきたい」と話した。

 山口さんは、介護福祉士として病院で勤務する母親から聞いたコロナ差別をテーマに作文を書いた。受賞を受けて「賞を取れると思っていなかったので驚いた」と笑顔を見せ、「コロナ患者に対して、ひどいことを言う人がいると知った。コロナにかかった人たちも、そうなりたくてなっているわけではない。心無い言葉を言わないようにしていきたい」と語った。

 伝達式では、今回のコンテストに応募した学校への感謝状の贈呈も行われた。