丹精込めたコスモス畑に笑顔の花

丹精込めたコスモス畑で笑顔の花も咲かせあった轟木・上花徳高齢者クラブ員たち=13日、徳之島町轟木

徳之島町轟木
一面満開、和ませる

【徳之島】徳之島町轟木(とどろき)の県道沿いにある風物詩の観賞用「お花畑」(約10㌃)で今季も、カラフルなコスモスの花が一面開花し、往来のドライバーらの心を和ませている。99歳を頭にその仕掛け人〝はなさかおじいさん・おばあさん〟たちのお花見交流会が13日午後あり、かくしゃくと笑顔の花も輝かせ合った。

県道「轟木万田橋」から天城町方向へ数十㍍の右側。そもそもは畑の所有者で元町職員の保岡幸博さん(66)=同町上花徳=が緑肥作物用に植えたヒマワリの景観が大好評だったのがきっかけ。「役場勤務時代は地域の方々に大変お世話になった。ご恩返しに花を楽しんで英気を養ってほしい」。轟木高齢者クラブ(池田源一会長)と上花徳高齢者クラブ(保岡光代会長)の花づくり交流の場に無償開放している。

轟木集落の吉次子区長によると、今年は両クラブ員らで5月からヒマワリを栽培して楽しませた。コスモスは昨年同様、10月下旬に力を合わせて種をまいて栽培を管理、先月下旬頃から一面満開になった。「コスモスは風で倒れかけてもまた起き上がって咲いてくれる。色もカラフル、形も大きかったり小さかったり。いろんな人たちが集まって多様性を認め合う地域づくりに似ている」とも。

天候の回復を待って開いたお花見交流会には、90歳代数人を含む両クラブ会員ら25人が参加。ピークは過ぎたが、丹精を込めて育てたカラフルなお花畑に笑顔の花が広がった。最年長の参加者・武倉スミさん(99)は「(現役時代は)サトウキビばかり作っていた。お花づくりでみんなが喜んでくれてうれしい」と目を輝かせた。

花見の後は轟木公民館で室内交流会も開いた。花は今月末まで楽しめそうという。