城南海さんデビュー15周年記念コンサート

デビュー15周年を喜び質問に答える城さん

 

感謝を込めて熱唱する城さん(提供写真)

 

 

「世界へ向けて歌い続けたい」
新作アルバムでのツアーも発表

 

 【東京】奄美出身の歌手・城南海さんが7日、港区の草月ホール(赤坂7の2の21)でデビュー15周年のコンサートを開催した。会場は、満員のファンで埋め尽くされた。城さんは「世界へ向けて歌い続けていきたい。歌えることがうれしい」と出会いに感謝を伝えていた。

 「城南海ウタアシビ~15周年記念コンサート~」は、2009年のデビューした日に合わせて行われたもの。ステージを前にリハーサル・報道陣の囲み取材に応じた城さんは、鮮やかな赤いドレスで登場し最新アルバムのタイトルナンバー曲「爛漫(らんまん)」を歌い上げた。その後、記者からの質問にステージ上から答える形に。

「デビュー10年の直後は、あっという間でした」とコロナ禍でツアーが中止に追い込まれるなどした5年間を振り返った。一方で「奄美を大事にしつつ、世界に発信していきたい。新しい楽器にも挑戦したい」などと笑顔で抱負も口にした。

 コンサートは「産声」「あなたに逢えてよかった」でスタート。「太陽とかくれんぼ」「夢の地図」などデビューの軌跡をたどるように熱唱。最新曲「爛漫」はデビュー曲「アイツムギ」とのセットで披露した。また、奄美ソングコーナーとして三味線で「祈りうた~トウトガナシ~」などを歌った。拍手とハト(指笛)が飛び交うアンコールでは「豊年節」で観客席が揺れ、全17曲によるウタアシビに会場は一体となっていた。

 合間ではレコード会社の移籍、奄美群島が日本復帰して70周年を迎えたことにも触れた。3月16日の奄美でのコンサートには「4年ぶりのファンクラブツアーを一緒に楽しみましょう」とメッセージを寄せていた。

 大浜海浜公園の夕日が印象的なジャケットの最新アルバム「爛漫」は、24日にリリースされる。敬愛する、シンガーソングライターの笹川美和さんが城さんの15周年を見詰めて楽曲を提供した「爛漫」をはじめ、23年に配信リリースした3部作「柔らかな檻」「あなたへ」「愛の名前」など全11曲が収録されている。「今までは自然など、外に向けられたものが、今度は内面と向き合った内容になっています」。爛漫と歌の花を咲かせる覚悟を示すよう、説明した。ほか4月14日の宮城県を皮切りに、大阪、愛知、鹿児島、福岡と回り5月11日に東京で締めくくられるツアーの開催が発表された。