18日鹿児島発下りから運航再開

九州運輸局鹿児島運輸支局の検査により合格となり運航が再開されることになった「クイーンコーラルクロス」

「クイーンコーラルクロス」
運輸支局検査に合格

 鹿児島―奄美―沖縄航路の定期船「クイーンコーラルクロス」(7914㌧)は和泊港での衝突事故により16日、停泊している鹿児島港の谷山岸壁で国の機関・九州運輸局鹿児島運輸支局による船舶検査を受けた。船首の損傷箇所などの確認の結果、運航が可能な合格となり、同船は18日午後6時の鹿児島発の下り便から再開する。

 衝突事故は8日午後に発生。和泊港に入港しようとした同船がエンジントラブルで操船不可能となり、同港の消波ブロックに衝突。船首部分に長さ約60㌢、幅約10㌢の亀裂が生じたが、乗客・乗員合わせて288人にけがはなかった。

 運航するマリックスラインによると、事故原因は減速するためプロペラを逆回転させた際、エンジンが止まったことによるもの。亀裂部分に鉄板を張り付けるなどの補修、固着していたエンジンの復旧作業などが進められた。

 運輸支局によると、職員1人が乗り込んでの船舶検査は午前11から正午まで実施。船首の損傷箇所の修理状況、船の指揮官から操縦ハンドルの確認などを行い、それにより運航に支障がない合格と判断された。

 運航スケジュールから再開は2航海ぶり(8日ぶり)となる。マリックスラインは奄美群島の利用者に対し「ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。今後は安全運航に努めてまいります。よろしくお願いします」としている。