実演・体験など大島紬の合同企画展

展示会場で白大島の魅力を説明される、富永愛理さん(中)と福永美和さん(奥)
大島紬美人らも見守る中で開催されたトークショー

銀座で新作発表
京都では25日から開催

【東京】中央区銀座で、このほど鹿児島県の大島紬3組合による合同企画展「大島つむぎコレクション」があった。本場大島紬展示即売会やトークイベントも同時に行われ、多くの来場者でにぎわった。京都でも合同企画展として今月25~27日まで開催される。

合同企画展は、本場奄美大島紬協同組合、本場大島紬織物協同組合、藤絹商工協同組合からなる、鹿児島県本場大島紬協同組合連合会が主催し、時事通信ホールで昨年12月15~17日まで行われた。精密な大島紬製造工程の実演・体感してもらおうと会場入り口に、機(はた)織り機が設置された。ホールには、13の織元から泥大島をはじめ、希少な白大島、華やぐ色大島など新作を含め約1000反が並べられ、展示即売会には多くが足を運んでいた。

都内在住の30代会社員・富永愛理さんと福永美和さんは「思ったよりも軽くて、肌ざわりも良く素敵です。着てみたいですね」と憧れのまなざしで、白大島の説明に聞き入っていた。   

本場奄美大島紬協同組合の黒田康則理事長は「最近は昔の柄も見直され、若い人たちへのPRも増えている。こうしたイベントを通じて、本場大島紬を知ってもらえたらと思います」と手応えを語っていた。

会場に隣接する特設コーナーでは、黒田理事長らが、着物スタイリスト・大川枝里子さんを迎えて「大島紬『イマドキ』スタイリング術」をテーマに、トークイベントを開催した。

「精美な物語はあなたへと紡がれる」と銘打たれた、大島紬の魅力を発信する合同企画展は、舞台を京都に移して25日から行われる。場所は京都産業会館ホール(京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地)。問い合わせ先は鹿児島県本場大島紬協同組合連合会(本場大島紬織物協同組合内)電話099・204・7550。