20歳のつどい 大島紬着用率22・2%

着用率が最も高かった奄美市笠利町の「二十歳のつどい」

 

 

 

 

笠利町(81・6%)トップも前年度比7・8ポイント減
市町村別は龍郷町72・3%

 

 

 本場奄美大島紬協同組合(黒田康則理事長)は22日、奄美群島12市町村13会場で1月に開催された2023年度「二十歳のつどい」の大島紬着用率をまとめた。全体の着用者は前年度から3人増の207人で、着用率は前年度比を0・3ポイント増の22・2%だった。着用率が最も高かったのは、奄美市笠利町の81・6%。ただ、同町の着用率としては、前年度(89・4%)から7・8ポイント減少。市全体の着用率も前年度比3・2ポイント減の36・8%だった。市町村別では龍郷町の72・3%(前年度比3・2ポイント減)が最高だった。

 調査は今月2~4日にかけて奄美群島で開かれた「二十歳のつどい」の出席者931人(男495人、女436人)を対象に実施。大島紬の着用者は207人(男113人、女94人)で、男女の着用率は男性22・8%(前年度比1・1ポイント減)、女性21・6%(同1・7ポイント増)だった。男性の着用率は龍郷町(80・0%)が最も高く、女性は大和村(100%)だった。

 会場別(奄美市は名瀬・住用と笠利町の2か所)にみると、奄美市笠利町、龍郷町に次いで、大和村61・5%(同47・2ポイント増)、奄美市名瀬・住用32・0%(同0・4ポイント減)、宇検村20・0%(同7・8ポイント減)、瀬戸内町9・4%(同0・4ポイント減)などの順となっている。

 着用率が前年度を上回ったのは大和村、喜界町、伊仙町、徳之島町の4町村。大和村は女性の着用率が100%だったこともあり、大幅に伸びた。

 着用率は、主産地の奄美大島で高い傾向にあり、奄美市や龍郷町では購入助成制度を実施、二十歳のつどいでの着用を後押ししている。