「赤土新ばれいしょ春一番」出発式

徳之島地域赤土新ばれいしょ「春一番」出発式=27日、徳之島町文化会館

 

 
徳之島地域 JA共販計画8308㌧

 
 【徳之島】2024年産徳之島地域赤土新ばれいしょ「春一番」出発式(「春一番」連絡協議会及びJAあまみ徳之島・天城両事業本部主催)が27日、徳之島町文化会館ホールであった。今期のJA共販計画は461㌶、8308㌧を掲げ、産地化推進に向けて「出荷量1万㌧、販売額20億円突破。ブランド産地の誇りを持ち、消費者に信頼される産地に」と決意し合った。

 徳之島3町の生産農家をはじめJA、県・3町行政、本土青果市場関係者ら含め約300人が参加。「春一番」連絡協の満宏樹会長と同JA徳之島事業本部の平山正也統括理事は開会あいさつで「世界自然遺産の南の島で生産される赤土新ばれいしょは付加価値の高い作物。ブランド産地として定時・定量・定質の3原則を守り、子や孫に誇れる産地を築くため共販目標8千㌧達成を」と呼び掛けた。

 県から徳之島、天城両地区園芸部会が16年目となる「かごしまの農林水産物認証制度(K―GAP)」の認証を受けた。24年産の情勢としてJA県経済連は「奄美地区は高温と少雨の影響で全体的に遅れ傾向だが、北海道産種子は順調に生育。価格は平年並みを予想している。今後は本県産出荷が中心となるため、安定的な収量確保が求められる」などと報告した。

 今期のJA共販計画は▽徳之島事業本部(徳之島、伊仙両町)281㌶(前期比9㌶減)、5008㌧▽天城同185㌶(16㌶減)、3300㌧の計466㌶(24㌶減)、8308㌧(3932㌧増)。前期実績は1月期の寒波など気象災害で大幅減産となったが、今期は作柄・単収ともに「平年並み」を予想している。

 生産・販売に向けては①適期収穫に努め、良質なバレイショの出荷②疫病や軟腐病などの病害虫防除(予防)に努め、良質なバレイショの出荷③ほ場選別の徹底、選果場のスムーズな運営と選果経費の削減―など6項目の推進事項を確認。「出荷量1万㌧、販売額20億突破」へ産地推進計画(達成目標)も掲示して決意を示した。関係者代表のテープカットに続き、「がんばろう」三唱で計画の必達を誓い合った。