奄美の魅力をPR

ユーモアを交えて日本の世界遺産の魅力を語る本村健太郎氏

奄美大島と徳之島の魅力を紹介する榮野知美さん

群島物産協が参加
世界自然遺産観光シンポ・商談会

 【東京】(一社)奄美群島観光物産協会は、1月30日に港区港南の会議室で開催された「世界自然遺産観光振興シンポジウム」に奄美地域として参加した。地域の魅力を伝えるプレゼンテーションで来場者らに世界自然遺産となった奄美大島、徳之島をアピールした。翌31日には、都内旅行会社等との商談会に臨んだ。

 2日間にわたったイベントは、東京都と公益財団法人東京観光財団が主催し世界自然遺産の地域、北海道、青森県、秋田県、鹿児島県、沖縄県の協力によるもの。世界自然遺産の魅力を広く伝えるとともに、旅行商品の達成等につなげることが目的。初日のシンポジウム会場には旅行関係者を含む一般の100人、オンラインにも250人以上が参加、定員を上回る人気ぶりとなった。

 俳優・弁護士・世界遺産検定マイスターの本村健太郎氏が「世界の自然遺産と比較した日本の自然遺産の魅力」をテーマに基調講演。クイズとユーモアを交えながら、各地の自然遺産について語った。本村氏は「アマミノクロウサギは1属1種の絶滅危惧種で、特別な地域だ」と奄美大島、徳之島を紹介。「(世界自然遺産は)観光だけではなく、保存が目的で次世代につないでいくことこそが大切だ」と締めくくった。

 小笠原オンラインツアーに続いて、北の知床(北海道)から順に各地域の代表者によるプレゼンテーションへ。奄美群島観光物産協会の観光部リーダー・榮野知美さんが「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の代表として沖縄担当者と共に登壇。奄美大島、徳之島へのアクセス、観光スポット、お薦めの食などを紹介し「認定エコツアーガイドを同行して自然を楽しんでほしい」と強調した。大島紬の法被で大役を務めた榮野さんは「駆け足でしたが、世界自然遺産を活用した観光のPRはできました」と笑顔だった。

 翌31日は、東京の旅行会社7社と商談。うち2社で小学高学年生を対象に奄美の動植物を体験するツアーを計画していたという。榮野さんは「子どもたちの行きたい所として、奄美が注目されていますよ」と言葉を弾ませていた。関係者によると、今後は観光関係者が奄美・沖縄を訪れ現地交流会開催も視野に入れているという。