新バレイショの出発を祝いテープカットを行う関係者ら(3日、和泊町)
販売金額11・8億円目指す
和泊町
【沖永良部】2024年産新バレイショ「春のささやき」出発式・輸送野菜出荷協議会(和泊町園芸振興会、JAあまみ和泊事業本部主催)が3日、同町のJAあまみ和泊事業本部バレイショ集出荷場であった。出発式には多くの町民が集まり、新バレイショを乗せたトラックを見送った。
例年、出発式後にバレイショ出荷協議会を開催してきたが、今回から、町の主要作物であるサトイモとニンニクを加えた輸送野菜出荷協議会として開くことになった。
今期のバレイショの作付け状況は、380・4㌶(前年373・6㌶)で生産者数309人(同316人)、生産目標5300㌧(同3870㌧)、販売金額11億8000万円を目指す。サトイモの出荷計画は、面積28・9㌶(同32・7㌶)、見込み数量230㌧(同174㌧)。ニンニクは、面積8・9㌶(前年同)、見込み数量40㌧(同36・5㌧)となっている。
バレイショの作付け状況は、干ばつの影響で植え付け作業が遅れたことから、生育は2週間から20日ほどの遅れが生じているとみられ、県内の他の産地が出荷を始める3月に出荷が集中することが懸念されているという。
出荷協議会であいさつに立った同町園芸振興会の北原茂敏会長は「バレイショについては過去最高の登録面積となっている。物価上昇により厳しい経営環境ではあるが、自己の目標を達成し、経営維持に努めてほしい」と述べた。
協議会の前にバレイショ出発式を開催し、関係者12人がテープカットを行った。多くの農家らが見守る中、和泊小学校金管バンドの演奏に合わせてバレイショを満載したトラックが出発した。