あましん地域貢献賞を受賞

あましん地域貢献賞を受け取った林洋一郎さん(前列)=5日、知名町商工会館

毎日通学路に立ち交通指導
知名町の林洋一郎さん

 【沖永良部】奄美大島信用金庫(本店・奄美市名瀬、伊東寛久理事長)は5日、第19回あましん地域貢献賞の贈呈式を知名町商工会館で開いた。知名町で交通安全指導やあいさつ運動のボランティア活動を行っている林洋一郎さん(73)が受賞した。

 同賞は2004年に創設。社会福祉や地域活性化、スポーツ文化の活動において地域への貢献度が高い個人・団体を表彰している。地域内有識者ら5人が審査する。

 林さんは、知名町で(有)美屋ストアーを経営。1985年頃から、通学路となっている店舗近くの信号のない交差点に立ち、登校する子どもたちへ交通安全指導やあいさつ運動を行っている。

 審査では、青い制服を着て毎朝通学路に立つ林さんの姿が地域でもおなじみの光景になっていることや、悪天候でも登校日には毎日実施していること、交通量が多いためドライバーも林さんの活動に助けられていることを評価した。

 伊東理事長は「この活動は、子どもたち自身が地域に助けられているという安心を感じる機会であり、毎朝のあいさつを通じて地域の大人への信頼感と地元への感謝の気持ちを育んでいる」と述べた。

 林さんは「自分ができる範囲で地域に貢献できればという思いで、子どもたちとあいさつでコミュニケーションを取りながら続けてきた。孫が小学校を卒業するまでは頑張りたい」と話した。