南部町村議員大会

西回りルートの確立に向け4議案を可決した大島本島南部町村議会議員大会

西回りルート早期実現を推進
国政報告、研修会も

 瀬戸内町、宇検村、大和村の3町村議会で構成する「第42回大島本島南部町村議会議員大会」(会長・向野忍瀬戸内町議会議長)が6日、大和村防災センターであった。3町村議員らは、地域防災や観光振興などの観点から西回りルートの確立の早期実現に向け、連携して進めることで一致した。

 3町村議員の24人の他、地元選出の国会議員や県議、自治体首長ら約50人が出席。向野会長はあいさつで「世界自然遺産登録で観光客も増え、(ルート整備は)南部3町村にとっても共通の起爆剤になることが期待される。連携を密に行政と一体で、充実した活動に取り組もう」と呼び掛けた。

 提出議題は、▽主要地方道名瀬瀬戸内線の大金久~戸円間トンネルの早期実現(大和村)▽国道58号(奄美市住用町役勝~網野子トンネル起点間、勝浦~阿木名間)の改良促進(瀬戸内町)▽主要地方道湯湾新村線早期完成(宇検村)▽「曽津高崎線」宇検村屋鈍~瀬戸内町西古見間の道路拡幅整備(共通)―の4項目。議事では議題を提案し、県議に助言を仰いだ。

 池田啓一瀬戸内町副議長は共通議題の曽津高崎線の整備を訴え、「大雨によるのり面崩壊が度々起きており、集落の孤立を防ぐ観点からも整備は重要だ」と提案。大島郡区選出の禧久伸一郎県議は「早期実現は困難にしろ、まずは村道から県道への移管が前提。景観が素晴らしく誘客にもつながる道路。課題をクリアしながら推進したい」とアドバイスした。

 会では、三反園訓衆院議員(鹿児島2区)、保岡宏武衆院議員(比例九州)が国政報告を行い、地元選出の禧久県議、永井章義県議(奄美市区)、松山さおり県議(同)、元山寿哉県議(日置市区)がそれぞれ県政を報告。会後は講話による研修会、懇親会も行った。