奄美市議会報告会

地域の課題などで議員と市民が意見交換した報告会(奄美市名瀬)

改選後初、市民と意見交換
国防や議員定数など要望多岐に

奄美市議会は6日夜、名瀬、住用、笠利の3地区で、それぞれ「市議会議員と語ろう会(議会報告会)」を開き、市民と行政課題などについて意見交換した。名瀬地区会場のアマホームPLAZAでは、国防に関して防衛省の市民説明会を求める声から、議員定数、休館中の健康体験交流施設「タラソ奄美の竜宮」の活用、路線バスの維持、新たな市の最上位計画など多岐にわたる要望を市民が訴えた。

会は昨年10月の議員改選後、初開催。名瀬地区会場では、新人4人を含む議員8人が2023年度予算や議会活動を報告し、市民からの質問や要望を受け付けた。

国防に関しては、南西諸島防衛、奄美駐屯地、日米共同訓練などについて「分からないことが多い。防衛省による説明会は開けないか」などと要望。議員は「大熊で一度開かれたが、せわしくなった今、改めて説明も必要。自民党の方では市防衛議員連盟もある。接触し、しっかり伝えたい」と回答した。

タラソ奄美の竜宮については「有効活用のために(早急に)予算化はできないか」と質問。路線バスについては「(乗り換えのある)小湊、古見方で不便だという声が増えている」などと伝えた。現在、審議が進んでいる市の最上位計画については「体系的に分かりにくい。(議員は)議員ならではの取りまとめも必要では」といった声も出た。議員定数について議員側は「議運でも声は出ており、特別委員会を設置するかどうかなど、もう協議段階に来ている」などと説明した。

閉会のあいさつで伊東隆吉議員は「貴重な意見、しっかりと受け止めたい」と感謝し、市民の参加が9人だったことに対しては「直接声を掛けるなど、次はもっと人が来てくれるよう努めたい」と話した。