高校生がアシスタントティーチャー

アシスタントティーチャーを務めた沖高3年の奥ひかりさん(中央)=7日、知名町立下平川小学校=

小学校の授業を支援
児童とコミュニケーション図る

 【沖永良部】沖永良部高校の生徒がアシスタントティーチャーとして小学校の授業を支援する活動が7日、知名町立下平川小学校(西啓亨校長)で行われた。参加した高校生は、授業や休み時間を通して児童らと交流を図った。

 沖高による地域貢献ボランティア活動の一環。進路が決定した3年生を対象に、地域の子どもたちとの人間関係を深めてもらおうと実施された。今回、沖高3年の奥ひかりさん(18)がアシスタントティーチャーを務め、小学6年生13人のクラスを担当した。

 社会の授業では、「歴史学習を振り返ろう」をテーマに、日本の各時代の特徴的な文化や出来事、人物などをまとめていった。

 戦争について考えていた児童に対し、奥さんは「戦争に参加したいと思う?」「戦争が起きたら、どれくらい危険な状況になるのかな?」などと問いかけながら、児童の意見に耳を傾けていた。

 休み時間になると、児童から「将来は何になるの?」「高校生は楽しい?」など、次々と出てくる質問に奥さんは笑顔で答えていた。

 高校卒業後、心理学を学ぶため東京の専門学校へ進学するという奥さんは「分かりやすく伝えることが、こんなに難しいとは思わなかった。将来のためにとても貴重な体験になった」と話した。