常連の上武大硬式野球部が徳之島キャンプ入り

徳之島キャンプ17年目、地元特産品などで歓迎を受けた上武大学硬式野球部一行=8日、徳之島町

大学野球「日本一」奪還へ
特産品で歓迎

 【徳之島】大学野球の強豪・上武大学硬式野球部(群馬県、谷口英規監督)の1軍部員54人とスタッフ合わせ57人が8日、今年も徳之島町にキャンプ入り。同町健康の森運動公園野球場(室内練習場)で町主催の歓迎セレモニーがあり、官民一体で特産品を贈って激励した。滞在は18日まで。実業団とのオープン戦も予定している。

 徳之島町での冬季キャンプは、谷口監督と同島出身者の縁で2007年2月から開始。コロナ禍などによる中断はあったが、今年でじつに17年目の交流に。

 同大は13年度の第62回全日本大学野球選手権で初優勝し大学日本一を達成。22年度の関東地区大学野球選手権大会で8年ぶり5度目優勝。関甲新学生野球連盟リーグ春・秋季大会も連覇している強豪だ。これまで18人のプロ選手を輩出し、23年ドラフトでは進藤勇也捕手(筑陽学園高出身)=当時主将=が日本ハムファイターズに2位指名された。

 歓迎セレモニーで同町の福宏人教育長は「世界自然遺産に登録され、歴史や文化にも恵まれたこの徳之島の地で練習し、再び全国優勝に向けて力を発揮して欲しい。『むーるし』(みんなで)応援します」とエール。町や関連団体・個人が特産品のバレイショやタンカン、豚肉30㌔、米90㌔などを贈って励ました。

 一行を代表して上領恭太主将(3年)は「徳之島で野球ができることをチーム一同感謝します。目標の日本一を取るためこの地で練習に励み精進します」と感謝。目標などインタビューに「まずはオープン戦の勝ちにこだわり、4月からのリーグ戦にも向けて常に全力で取り組みます」と力強く抱負を語った。

 同島キャンプ最終日の17日午後1時からは同野球場で、昨年11月の社会人野球選手権大会準優勝の「ホンダ熊本硬式野球部」(天城町合宿)を迎えてのオープン戦も予定している。