能登半島地震の被災地支援に向け大和村で編成されたJMATの4人(左から)=8日、大和村大和浜=
能登半島地震の被災地支援
村役場で出発式「経験が奄美の医療の力に」
能登半島地震の被災地支援に向け、大和村の日本医師会災害医療チーム(JMAT)が8日、石川県輪島市門前町へ出発した。医師や看護師ら4人が10~12日の3日間、他のJMATなどと同町の診療所で医療支援に当たるほか、避難所などの巡回も行う。
派遣されたのは大和診療所の所長、医師の小川信さん(49)、同診療所の看護師、元山淳子さん(40)ほか、救急救命士の中島繁さん(45)=大和消防分駐所=、保健師の藤村まりなさん(28)=村保健福祉課=。4人は奄美空港から福岡空港、石川県の小松空港を経て、9日には現地入りを予定。
県医師会による医療支援は先月20日から始まり、大和村は8陣目、奄美群島からは初。これまでの派遣先は全て同町で、3日間の活動期間を区切りにチームを交代しているという。
村役場であった出発式で伊集院幼村長は「各医療機関に派遣要請がある中、小川医師から要望があり、村の医療チームが編成できた。支援で力を発揮した経験が奄美の医療体制への力となれば」と激励した。
小川医師は「目的は3つあり被災された方々への支援、島の災害医療と我々自身の学びのため。災害はどこで起きてもおかしくなく、明日は我が身。地域全体による派遣となったことに感謝する」と話した。
チームは13日に、帰路に向け現地を出発予定。9~13日の間、大和診療所の代診を、県立大島病院の医師らが行う。