龍郷町で激戦 3人制バスケ県内最強決定戦

ファンを前に、スピード感あふれる試合を展開する選手たち

派手な演出、美技に沸く
270人が迫力間近に

県内最強チームを決める3人制バスケットボールのストリートボールトーナメント「SOMECITY・AMAMI」(同実行委員会主催)が11日、龍郷町のりゅうゆう館であった。約270人の観客が特設コートをぐるりと囲んで観戦。選手のスピードや激しい体のぶつかり合いなど、間近で見る迫力満点のプレーに沸いた。

SOMECITYは「バスケットボールを究極に遊ぶ」をテーマに、2007年に誕生した国内最高峰のストリートボールリーグ。娯楽性も高く、魅せるゲームとしても注目を浴びている。

リーグやトーナメントは「街で創る」を基本に、都市ごとで興行を実施。奄美は15年に発足し、今年で6回目を迎えた。

試合は、DJやMCによる派手な演出の中、始まった。選手らはハーフコートならでは激しい攻防で魅了。ファンらはシュートやトリッキーなプレーが決まるたびに大きな声を上げていた。

ストリートボール歴1年の奄美小5年の芳永琉空(るうく)君は「うまくてかっこいい。(目の前でのプレーに)迫力があって面白かった。いつかは頑張って試合に出たい」と目を輝かせていた。

試合は、予選を勝ち抜いた4チームがトーナメント方式で争った。決勝戦では奄美市内を拠点に活動するB・I・Aが鹿児島市のBLAXと争ったが12―22で敗れた。BLAXが全国大会出場権を獲得した。B・I・Aの小原匡博(まさひろ)主将(41)は「試合は敗れたが、強豪相手に収穫も多かった」と振り返り、大勢の来場に「真剣勝負。子どもたちが未来に向けて成長の糧を感じ取ってくれれば」と話した。

大会では、試合間のエキシビションも多彩に行われた。大会オーガナイザーの森永隆一郎代表は「奄美でしかない大会。こんなに多くの賛同(観客)に驚いている。子どもに楽しさを伝えたくて始めた。これからもバスケットボールを愛し、広がってほしい」と話した。