県本格焼酎鑑評会表彰式

祝賀会であいさつする喜禎会長(右)と永喜氏(左)

奄美黒糖は13点が入賞
「原料の特性、上手に生かす」

 【鹿児島】2023酒造年度に県内で製造された焼酎の出来を審査する県本格焼酎鑑評会の表彰式が13日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島であった。

 鑑評会は焼酎の技術、品質の向上、新製品開発を促進するために、県酒造組合(濵田雄一郎会長)が毎年行っている。今年は127の製造場から出品された219点について、1月17、18日に熊本国税局、県工業技術センター、鹿児島大学の専門家8人が審査し、芋、米、麦、黒糖の部門ごとに入賞品を選出。104の製造場、158点が入賞した。

 奄美黒糖焼酎は13点が入賞した。熊本国税局鑑定官室長の本村創審査長は「原料の特性が上手に生かされた甘く香ばしい香りと上品な甘みが調和しているものがそろっていた。原料黒糖の添加方法や蒸留方法の違いが表れたフレッシュで華やかな香りのものもみられた」と評した。

 受賞者の中から代表者に総裁の塩田康一知事から賞状が授与された。黒糖部門は朝日酒造の喜禎光弘会長が受け取った。また杜氏部門代表を奄美大島西川酒造の永喜竜介氏が受賞した。

 受賞は久しぶりという喜禎会長は「焼酎は生き物で、原材料、温度管理、一つの工程が狂えば違う味になってしまう。長年同じおいしい味を作り続けてきたことを評価していただいた」ことを喜んでいた。永喜氏は「これからも皆様に愛される焼酎を作り、焼酎業界の発展に貢献したい」と祝賀会であいさつしていた。

 なお黒糖焼酎の入賞銘柄、製造場、杜氏名は次の通り。(敬称略)

 弥生たからまさり(弥生焼酎醸造所)川崎洋之▽氣・白(西平本家)小瀬戸悠悟▽れんと(奄美大島開運酒造)高妻淑三▽じょうご(奄美大島酒造)安原淳一郎▽長雲一番橋(山田酒造)山田隆博▽奄美の杜(町田酒造)永井辰之▽朝日(朝日酒造)喜禎浩之▽しまっちゅ伝蔵(喜界島酒造)上園田慶太▽奄美(奄美酒類)元田武志▽島のナポレオン(奄美大島にしかわ酒造)永喜竜介▽はなとり(沖永良部酒造)新里実佐樹▽天下無双(新納酒造)新納仁司▽満月(原田酒造)有川貞一