ソロプチミスト奄美

給付金を受け取り、笑顔を見せた内藤きららさん(15日、アマホームPLAZA)

進学給付金贈る
言語聴覚士目指す内藤さん(奄高3年)に

 国際ソロプチミスト奄美(松崎ひとみ会長、会員15人)は15日、アマホームPLAZA(市民交流センター)で、奄美高校家政科3年生・内藤きららさん(17)に進学給付金10万円を贈った。女子高校生の進学などを応援する活動の一つで、九州・沖縄の2023年度卒業生から50人を選考、奄美から選ばれたのは内藤さん1人。

 内藤さんは同高校を卒業後、霧島市の医療系専門学校に進学、言語聴覚士を目指す。資格取得後は、奄美大島島内の医療機関に就職するという。

 言語聴覚士は、幼年期の言葉の発達障がいから、高齢者の嚥下(えんげ=)、高次脳機能障がいの訓練・リハビリなどにあたる専門職。内藤さんも子どもの頃、指導を受けた経験があり、進路を決める際のきっかけの一つになったという。

 内藤さんは、「(就学中の奨学金も決まり)学業に専念できる環境が整った。今回の給付金で、教科書や参考書を買いそろえたい」と喜びを表した。

 松崎会長は、「将来を見据え前進している女性の背中を押してあげたい。将来は、奄美の医療を支えてほしい」と励ましの言葉を述べた。

 給付対象者は、2021年度に創設された「Take ONE Step進学応援プロジェクト」を展開している国際ソロプチミスト日本南ビジョンが、提出された書類と推薦状から選考している。2031年度までに500人の女子高校生に支援を行っていく。