群島新ビジョン懇

成長戦略ビジョン2033の基本計画・実施計画案を了承した奄美群島新ビジョン懇話会

基本・実施計画を了承
指標や目標値など追記 市町村長会提言へ

 奄美群島新ビジョン懇話会(座長・原口泉志學館大学教授)の第7回会合が14日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAであった。今年度策定を進めてきた奄美群島成長戦略ビジョン2033(前期)の基本計画・実施計画案を委員らが了承。奄美群島市町村長会(会長・高岡秀規徳之島町長)に提言することを決めた。

 懇話会は、奄美群島12市町村の新たな10年間の指針を示す「同成長戦略ビジョン2033」を策定し提言する機関。委員は首長や有識者、国や県など17人で構成。今年度は、昨年度に策定したビジョンに基づいて、前期5年間(24~28年度)の基本計画や実施計画を練り上げてきた。

 この日は、一部施策に事務局が指標や目標数値を盛り込み委員に示した。認定エコツアーガイド数は現在140人を5年間で260人に、アマミノクロウサギのロードキルは半減―などを明記し提示。委員からは「メッシュ(網の目)をもう少し細かくしないと実現は難しいのでは」といった意見も出たが、修正は座長に一任した。

 委員からは「素晴らしい計画ができた」と講評する声も相次いだ。原口座長は「各自治体の枠を超えつつある。(計画は)奄美というブランドを世界に発信し、島への愛着が持てるように活用しなければならない」などと総括した。

 同ビジョンは、22年度の成果検証と合わせて提言書にし、今月21日に奄美群島市町村長会に提出する。