徳和瀬工場 2か月ぶり操業再開

2か月ぶりに原料サトウキビを受け入れ、操業を再開した南西糖業徳和瀬工場=20日午前、徳之島町

今期製糖終了は「4月中旬」に遅延へ
徳之島・南西糖業

 【徳之島】今期操業開始直後の主要機器の故障で昨年12月22日から2か月間、原料サトウキビの搬入及び操業を休止していた南西糖業㈱徳和瀬工場(徳之島町)は20日、ようやく操業再開にこぎ着けた。同社伊仙工場(伊仙町)の1工場対応による遅延を加味した搬入終了見込みは4月14日。植え付け・管理作業など遅延に伴う来期単収への影響が懸念される一方、生産農家や関係者はひとまず胸をなで下ろした。

 同社徳和瀬工場と伊仙工場は12月21日に今期操業を開始した。ところが、徳和瀬工場は翌22日午後4時過ぎに「工場の心臓部」とも言われる発電機に深刻な故障が発生。「創業以来の重篤な事故」(同社)によってキビ原料の搬入受け入れと操業休止という異例の事態に陥った。同社は年末年始を挟んで外部電源(発電機)の仮設に奔走し、再稼働に向け努力を続けてきた。

 徳之島の今期キビ生産見込み量は16万㌧。ちなみに同社2工場の1日平均圧搾量は徳和瀬工場968㌧、伊仙同1057㌧。当初の製糖計画(3月23日まで79日間操業)での工場別処理計画量は徳和瀬工場7万6475㌧、伊仙同8万3525㌧だった。

 同社は、徳之島さとうきび生産対策本部を介し、3町の防災行政無線などを通じて「徳和瀬工場は20日よりキビの搬入を再開します。長期の操業停止によりご迷惑とご心配をおかけいたしました。現時点では4月14日頃の搬入終了を見込んでいます」など告知した。

 2か月に及んだキビの搬入・操業休止に生産対策本部などには、生産農家から「2月中に計画していた春植え作業の遅れで来期の単収減が心配。1工場態勢になったのは仕方がない」など諦めの相談も寄せられた。その一方で担当者は「収穫・搬入・製糖終了が5月までずれ込むとなると、春植えや株出し管理作業が大幅に遅れ、来期の単収に深刻な影響を与えると懸念していた。『4月中旬終了』の予想なら大きな影響は少ないのでは」とも話す。

 収穫受委託組織や輸送組合などの関係者も操業再開できたことに安堵(あんど)している。