「知名町の戦後史(Ⅰ)」を持つ知名町地域おこし協力隊の三上大輔さん(19日、知名町役場)
戦争体験者5人の語りまとめる
【沖永良部】奄美群島日本復帰70周年記念事業「沖永良部島の聞き書き選集『知名町の戦後史(Ⅰ)』」がこのほど完成した。同町の戦争体験者5人から戦時中の出来事や日本復帰運動の様子、戦後の暮らしぶりなどを聞き取り、まとめた。
語り手は、田中和夫さん、長谷川千代子さん、児玉富杢さん、大山澄夫さん、大山須磨子さんの5人。同町地域おこし協力隊の三上大輔さんが聞き書きした。冊子の最後には、郷土史家の先田光演さんが歴史や風俗、民俗の観点から興味深いとされる内容をまとめた「要旨の記録」を掲載。考証は沖縄・奄美の戦後史に詳しい同町教育委員会の前利潔さんが担当した。
本文では、語り手が島ムニ(方言)で話している部分をそのまま残し、訳を付けることで島ムニの継承に役立てられるようにした。
A5版179㌻。1冊1500円(税別)。販売店は知名町フローラルホテル売店とおきのえらぶ島観光協会。問い合わせは、知名町地域おこし協力隊の三上さん(電話090・7659・3758)へ。