キビ春植え推進

「がんばろう」三唱で目標面積達成を誓い合った=28日、天城町

 

 

ミニライブで盛り上げたシンガー・ソングファーマー禎一馬さん

 

 

天城、徳之島両町で出発式
禎一馬さん「ウギ節」ライブも

 

 【徳之島】天城町と徳之島町のサトウキビ春植え推進出発式(各町糖業振興会主催)が28日、各町会場であった。目標面積は天城町が250㌶、徳之島町は315㌶。南西糖業㈱徳和瀬工場の機器故障・操業休止に伴う製糖計画延長のしわ寄せが懸念される中、関係機関・団体が一体となって目標面積の達成を誓い合った。

 徳之島町は町役場駐車場、天城町は町防災センター敷地内「さとうきびの碑」の前でそれぞれあった。天城町会場には生産者や関係機関・団体の代表ら約80人が参加。森田弘光町長(町糖業振興会長)は「徳和瀬工場の不具合で操業ができない状況が続いたが、南西糖業の懸命な努力で最悪の状況は回避でき、4月中旬には製糖終了ができそう。春植え推進出発式でお互いの決意を確認して天城町の農業、サトウキビをしっかりと守っていこう」などとアピールした。

 また、徳和瀬工場の休止に関し同社の網島弘信専務取締役(徳之島事業本部長)は「生産者や関係機関の皆さんに多大なご迷惑をお掛けした」などと改めて陳謝。「工場もしっかりと動かしながら、生産者の皆さんが大切に生産したキビを速やかに受けて、次の生産準備をしていただくのが使命と思っている」と述べ、理解を求めた。

 JAあまみ天城事業本部の上岡重満統括理事、県徳之島事務所農業普及課の若志信博さんらのあいさつに続き、地元の〝シンガー・ソングファーマー〟こと禎一馬さん(41)が、サトウキビを歌った「ウギ節」などオリジナル曲を披露。目標達成への「がんばろう」三唱の音頭も取って盛り上げた。