TDK硬式野球部(秋田)

6年連続6回目の徳之島町合宿で歓迎を受けるTDK硬式野球部=1日、同町健康の森野球場室内練習場

都市対抗「一昨年の8強以上へ」
徳之島合宿6年連続

 【徳之島】徳之島町で合宿中の社会人野球の強豪、TDK硬式野球部(本拠地・秋田県にかほ市、佐藤康典監督)の選手・スタッフ一行35人の歓迎セレモニー(町主催)が1日、同町健康の森運動公園室内練習場であった。町や関係団体が旬の赤土新バレイショやタンカンなどの特産品を贈って歓迎し、今年の活躍に期待を寄せた。

 TDK硬式野球部は、都市対抗野球大会に通算17回出場(うち2006年優勝、22年8強進出)し、社会人野球日本選手権大会にも12回出場している。プロ野球には仁部智、大原慎司、豊田拓矢の各選手らを輩出し、23年は権田琉成選手がドラフト7位でオリックスに入団した。

 徳之島合宿は19年春に開始。連続6回目の今年は2月24日に来島し、今月20日まで26日間の日程。昨年までは沖縄県宮古島合宿で始動して徳之島入りしていたが、今春は徳之島合宿のみの長期合宿に切り替えた。

 幸野善治副町長は歓迎あいさつで、都市対抗大会優勝など過去の戦績やオリックス権田選手の話題も交え「充実した合宿生活で頂点を目指し、島民の皆さんとも交流を」と期待を述べた。チームを代表して夏井脩吉(しゅうきち)主将(37)=内野手=は「昨年果たせなかった都市対抗への出場と、日本選手権連続出場で自分たちのプレーを見ていただけるよう頑張ります」と謝意を示した。

 佐藤監督(54)はインタビューに対し「今回は〝野球の神様〟がいる徳之島一本での合宿。昨年は久々に都市対抗を逃したので、技を作って6月(予選開幕)でリベンジし、まず代表権を取って一昨年のベスト8以上を目指す。徳之島は気候も人々も暖かく感謝します」と話した。